chapter.3-16


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 ものすごく大きな轟音が響いた。ここは地下だから音はよく響くけれど、それにしてもかなり大きい。
−−なにかしら? 今の近かったわよね…?
 そんなことを考える暇もなく、がちゃん!と鍵が開けられた音。反射的に振り返ると、格子越しのそこには見慣れた顔があった。

「緊急事態だ!ここを出るぞ!」

 少し焦ったような顔をした、サキ・スタイナーが牢を開けて私の手を掴む。

「何が起こったの!?」

「あんたを追ってる奴が襲ってきたんだよ!」

 咄嗟にフード付きマントの二人組の姿が浮かぶ。彼らの恐ろしさも同時に思い出されて、私はぶるりと身震いした。
 サキ・スタイナーはそのまま私の手を引いて、この地下牢から出て行った。






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