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「…ご主人様は、ご主人様だけですの…!!」


「…勝手にしろ。屑にはお似合いだ。」



長い赤髪の青年が横たわる部屋。


同じ赤髪の、同じ顔の青年が呟いた。


横たわった青年…――ルークの上に立つのはチーグル族のミュウ。


見た目的には見つめているようだが、実際はそれを睨んでいるアッシュ。



「…アッシュさんは、ご主人様が嫌いですの。何故ですの?」


「(コイツうぜぇ…)このレプリカに、全てを奪われたからだ!!居場所すら……」


「アッシュさん(他人)の代わりになったご主人様も可哀想ですの!!」


「…テメェ、何かムカつくぞ…。」


「みゅっ!?アッシュさん怒ってるですの…怖いですの〜!!」



怯えるミュウに苛つきを隠せず怒りを露にするアッシュ。



…しかし、そこにティアが登場。



「アッシュ!?何をしてるの!!ミュウを苛めないで!!」


「Σなっ!?俺は苛めてねぇ!!」


「おやおや、いけませんねぇ。仮にも六神将である貴方が、聖獣チーグルを苛めるなどと……」


「Σ死霊使い!?いつの間に…つーか俺は何も…っ」


「…アッシュ、見損ないましたわ。小動物を苛めるなんて……」


「Σナタリアまで…っ…俺は…俺は……」



愛しき姫の発言が止めとなったのか、アッシュはその場に蹲った。



「…俺は…俺は…」


「ティア、流石に言い過ぎですわ?」


「Σえっ…止めを射したのはナタリアよ?」


「いえいえ。お二方共、ご立派な攻撃でしたよ。」


「…大佐、誉められても嬉しくないです…」


「そうですか?」




その時、今まで蹲っていたアッシュがゆっくりと立ち上がった。



「俺は…俺は悪くねぇ――!!



「「「……」」」



沈黙する三人。


しかし聖獣の頭は違った。





「…ご主人様と同じ匂いがするですの…。」





-end-





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