秋祭り・祭編



三日間の斎戒も終了し、いよいよ祭本番の日がやってまいりました。
この日は朝も早くから氏子さん達が注連縄や祭壇の準備をして下さっており、その間に
私は神事前の潔斎を済ませておりました。
どうでもいいですが、神事前と打ったら候補の下の方に"死んじまえ"というのが入って
おり、そんな言葉は使った覚えはない筈なのにと吃驚。
私は貴方をそんな子に育てた覚えはないとPCに説教をしたい衝動が込み上げて参ります。
まあPCの素行はともかく。

祭当日は、これはそれぞれの人や各御社にて方針は違うでしょうが私は餅を食べます。
水分は取らず炙った餅のみを食べ、腹持ちがよく、神事の際に腹がなったりとか、まして絶対にトイレに行かずとも済むという万端の備えという事で。
餅を食べて口を塩水で濯ぎ、着替えを済ませた処で氏子さん方の前に出てゆきました。
で、今回は奉ずる幣帛や玉串が稲の束で収穫したよという御報告を綾に畏き御宮に奉るの
ですがこの辺りは長くなるし面白くもないだろうから省略。

それが終わると地域の踊り手達の神楽舞の奉納になります。この地域では、御神楽は
太鼓や笛、舞手と舞の内容はそれを伝える各家々がパート毎にバラバラになっており、
故にそのパートを出来る人達が全員揃わないと神楽舞の奉納は出来ない事になります。
太鼓の家で太鼓を継いでいる男性も普段は都会に出ておられますが、この度日時が変更になった御祭の為に急遽帰省したので、ちょっと疲れた顔をしておられて気の毒でした。
そもそも何故各家々でパートがバラバラで一子相伝の北斗神拳みたいな事になっているのかは以前親に聞きましたがまあそういうものだから、と。
纏めていつでも演じられると薄まるから的な謂れが有った気がしますが、そういうのを
突き詰めると色々障ったりする可能性が有るので唯々諾々と従うのが田舎という物です。そもそも毎年10月は基本的に神様いないのに、何故この地域の御祭は10月に行なう事になったのかというのも田舎の色々な事情が有るのかな、とも。
単に11月は雪が降ってもう寒いから10月にやっちまうべ、位の理由かも。知らんけど。

そして御神楽の奉納も無事終わり、皆様に御神酒を取回して祭終了と相成りました。
この御神酒は宮司も清めとして口をつける社と飲まない社があるらしいですが当社では
飲みません。私が飲まないからではなく習わしとして。
これはそれぞれの御社の性質なのでどちらが正しいとかという事ではない気がします。
でも多分飲まないのが多数派な気がします、知らんけど。

このあとは気が進みませんが泥棒の御祓いが待ち受けていますが、斎戒ですっかり弱った気持ちが穏やかになった私はそんな事はおくびにも出しません。
ただ、祭を行なった晴れの日に泥棒&病人のダブルパンチで穢れている人間が鳥居をくぐるのを流石に許す事は出来ませんので、御祓いは泥棒の家で行なう事にしました。

そんなこんなで私は泥棒さんの家に向かったのでありました。
御祓いの様子はまた次回。

20131004

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