その笑顔は反則だから


※アイチと出会ったのが櫂くんだけじゃなくレンさんも。言わずもがなショタ。





「お前、きったねーなー!」
「随分汚れていますね。転んだんですか?」
「…へ…?」


それはまるで、太陽のような2つの希望の光だった。


「あ…あの…誰ですか…?僕に何の用が……」
「僕は誰という名前ではありません」
「え…あ、ごめんなさい…」
「おいレン…怯えてるだろ」


レンと呼ばれた少年が淡々と答えると、もう一人の少年は苦笑を浮かべた。
二人はアイチよりも身長が頭一つ分は違っていたが、背中にランドセルを背負っているのを見るとアイチと同い年か、一つ上だろうと思えた。


「悪いな、こいつ天然でさ…俺は櫂!櫂トシキだ。で、こっちが雀ヶ森レンってんだ!お前は?」
「え、えと……先導アイチ、です…」


アイチがたどたどしく名乗ると、櫂とレンはそれぞれよろしく、と手を差し出してきた。
しかし、アイチが手を差し出し返さないことを不審に思い、二人は怪訝そうな顔をしてアイチの顔を覗き込んだ。


「…あの…、二人はどうして僕なんかに…?」
「だって君、いつも一人だったじゃないですか」
「だから一緒に遊ぼうぜって声掛けたんだけど迷惑だったか?」


そう言う櫂にぶんぶんと首を横に振ったアイチは二人の顔を交互に見たあと、少しだけ自分がそう思った理由を話した。


「だから、だよ。僕、いつも……。」


少しだけ涙声を含ませるような言い方にレンと櫂は笑って言葉を返した。


「君に何があったかは聞きませんが、僕たちがアイチと遊びたいって思ったのには特に理由はないです」
「だから気にしないでファイトやろうぜ!お前カード見てただろ、ヴァンガードファイトするんだろ?」


その言い分から、前々から見られていたのだろうということは安易に想像できた。その事実に恥ずかしくなり、ほんのり顔を赤くしながらアイチも二人に向かって優しく微笑み返しながら了承の意を伝えた。
アイチの笑った顔にどきりとした櫂とレンは自分の胸が高鳴るのを誤魔化すようにデッキを取り出した。


「スタンドアップ!THE!ヴァンガード!」







その笑顔は反則だから
((かわいい…))







title:Chien11

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ショタレンさんかわいい→ショタの三人揃いと天使だろ→そうだ、ショタの三人出会わせよう←イマココ
櫂くんとレンさんでわーわーアイチを取り合ってるとかわいいすごくかわいい


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