「ふざけ…なっ」

絞り出した声音は苦しげで、まるで泣き言のようだった。
むしろここまで来ると泣き言だって構わない、人生においてこれ以上の危機的状況は無いだろう。
今まさに、月足は俺の足を抱え上げると胸につきそうなほど折れまげてその上から乗っかっているのだ――――‥いきり勃ったブツを俺のケツへと押し当てて。

「まじでそれ以上くっつきやがったら殺す!!」
「こうっすか?」
「―――んぅ、っ」

ぐちゅりと卑猥な音が鳴って、月足は嬉しそうに笑う。
その光景がいたく気に入ったのか何度も何度も俺の穴にブツを強く押し付けたり、引いてみたりとぐちゅぐちゅ音を鳴らしている。
たまったもんじゃないのはこっちの方だ!!
決して入らないとも言えないその強弱で穴を刺激される度に、全身がぞくぞくと震え上がる。

「ふっ、ぁぁ…!!」

太ももががくがくと震えだして、目尻を涙がつたう。
もうダメだ。
殺してやりたい。

「そんな目反則っす」

殺して――――

「愛してます、先輩」

ぼてっ、と体が落とされたかと思うと月足はいきなり俺のブツと自分のブツを擦り付けるように前後運動を開始した。
入れられない安堵もつかの間、急に与えられた直接的な愛撫に俺は頭の中が真っ白になっていく。

「あっあっあっ!」
「…っふ、は」
「ひぁ、や、くそっ」
「――――んっ」

簡単に俺は自分の腹を汚した。
月足も限界まで来たのか、一際強く自分のを握りこんだかと思うと俺の上に立ち上がり―――…っ!!

「んんーーー!!!」

俺の顔面に勢いよくそいつをぶちまけた。

呆然。
その言葉以外何も出てこない。
オス特有のきっつい匂いも衝撃のあまり一瞬感じなかったくらいだ。

「うわぁ、先輩興奮します!大好きな先輩に顔射とか夢見たいっす!!」
「―――――な」
「やべ、また勃ってきた」
「――――!!!」
「ミルク追加っす」

そこからは悪夢だった。
本当に、ただひたすら。
顔中に月足のブツを押し付けられて出なくなるまでかけ続けられた。
何をかって勿論アレを。

月足が勃たなくなってからも奴は俺の身体を弄り続けた。
結局後ろは守り切ったものの、結果として1時間以上も指で弄繰り回されたそこは本当に守り切れたと言っていいものか甚だ疑問だった。

明日、奴を殺そう。

そう心に誓った俺は、泥沼に沈むように眠りについた。





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