「ひぅ…っん…」
「美月先輩の乳首こりこりしててやばいっす」
(噛むなぁぁ…や、もぉっ)

噛まれてる方からビリビリと快感が全身を駆け巡れば、もう片方の乳首からもどかしい熱が俺を犯していく。

(やばっ、ひ、ケツん中も乳首も、むりぃぃっ…ふぅ…っつ、むず痒くてあつくて、ぐちゃぐちゃだっ)
「鎖骨もいただきますっす」
「あああぁっ」

べろんと舐められただけなのに、もう口がバカになったみたいに引っ切り無しに甲高い声が漏れていた。
首を必死に振ってみても月足は満足そうに俺の鎖骨に吸い付いて、体勢がきつくなったのか俺の腹の上に移動してマウントポジション。
喧嘩でもそんな位置取られたことねぇのに、これ以上の屈辱なんてないのに。
甘い笑顔が近づくたびに期待する体だけが俺を裏切っていく。

「やっぱこの体勢がいいっすね、なんつーかセックスしてるって感じっす」
「だれがっテメェなんかと…っ!!!」
「俺のテクニックにメロメロになれば付き合ってくれますか?」
「覚えてろよ後でぶちころすっんん、ん」

首筋をしゃぶられてまた情けないこのザマ。
てゆーか本気でコイツ犬かなんかじゃねぇの?息荒すぎだし舐め方がもう人間じゃなくて動物じゃねぇか!

「先輩好きっす」
「ぁっ、ひ…ぃん」
「声だけでイキそうっす」
(むり、ほんと、むりぃっ)
「先輩?」
(野郎にこんなことされてっ…気持ちわりぃのに、もう頭ン中ぐちゃぐちゃで…はぁ、やっ、もうほんと、んん―――――っ)

「うっわエロ、先輩イっちゃった…」

さいっっっていだ。

濁る意識の中で月足が俺の下半身をまじまじと見ているのだけが異常にはっきりと感じた。
普段の勢いのある射精じゃなくて、漏れるみたいにドロリと零れ落ちただけなのにいつもの何百倍も……くそっ…!!

「俺の舌で感じてくれたんすね?やばいっす!!俺感動しすぎてなんか自制心効かないっす!!」
(テメェのどこに自制心があるってんだ!!)
「先輩!!!」
「ふあ、や、んむぅ…っ」
(今キスなんかされると‥!!やばい)

イったばかりの敏感な体が一気に熱をぶり返す。
やばいやばいやばい。
身体が完全にいう事をきかない。

「先輩の唇やわらかっ」
「んぁ、噛むな…ぁ」
「そんな顔されたらキスとめらんないっす」
(ああぁ、いいっ、きもち‥い‥)
「先輩、さっきからすっげぇお尻揺れてるんすけど誘ってます?」
「‥――――――ちがっ!!」

だってもう、体が俺じゃないみたいに…
もうわけが、わかんねぇ!!

「泣かないでください」

言った声音は優しかったのに、月足の身体は完全に俺の脚を抱えだそうとしていた。




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