あいしてる触れたいキスをしてみたい、全部言わずにカフェオレを飲む 
いつまでも待てど暮らせど実はならない、雨も降らない花だけが咲く
宇宙から僕を呼んでる声がする、きみという名の宇宙の果てから
絵をかいたあなたの顔によく似せて、絵のあなたすらあの子を見てる 
終わらない年賀状の宛名書き、書きなれてないあなたの苗字 

壁越しにあなたはわらって寄りかかる、声の震えに気づけてしまう 
キスをした目を覚まさなくなってから、冷たくなってもきみがすきだよ
唇にリップグロスはもう塗らない、ラメできらめくきみのくちびる
劇場版思ったよりもはずれだね、(原作なんて読んでないけど) 
このままで冷凍保存してしまえ、きみにこいしたあの日のままで

さっきよりつまんなそうにしてみせる、抱きしめるまで許したげない
写真よりかっこいいんだ本当は、あたし以外は知らなくていい
姿見の中の冴えないぼくですら、きらきらにするあなたとの恋
絶対に振り向かないで聞いていて、すきですきみをあいしています
そうやってそのままずっと泣いていて、あなたの頬を撫でる口実 

頼むからそういう格好しないでよ、ぼくじゃなくても見とれちゃうから
地平より水平線よりとおいひと、目を合わせない距離はゼロミリ 
伝えない伝えるつもりもなかったの、あなたにずっとこいしてること
手のひらに一粒のせたキャラメルを、とかさないよに恋をしている
届かない届くはずないあの子より、僕の手をとりわらっていてよ

泣いてたの赤い目のふち濡れてる目、気づかないふりうまくなってよ
西日射すあなたと帰る帰り道、頬の赤みも西日のせいだ
濡れているまつ毛に目ざとく気づけたら、何も言わずに抱きしめてくれ
ねえきいたかれとあの子がくっついた、知っているからほうっておいて
覗き込む底の見えない深い穴、今日も言えない想いを捨てる

はにかんだあなたは今日もあいらしい、あの子をしたうあなたはにくい
冷えきった手のひらすらも包み込む、おんなじくらい冷えた手のひら
風船にくくりつけたの恋文を、となりのきみに向けた恋文 
返品はうけつけません一生涯、頼まれたって離れてあげない
ほの暗い場所でいいから座らせて、君の隣は眩しすぎるし

八重歯とか右だけの片笑窪とか、そういうとこもなんかすきだよ
ゆき渡る頭から指先すべて、あなたがぼくを呼ぶ言葉たち
夜空より金平糖をかき集め、ちりばめたのがあなたのひとみ

来年の今頃きっと隣には、ぼくはいないと覚悟はできてる
RTすれば想いが叶うとかありえないでしょ、いちおするけど
留守電に新着一件あなたから、息遣いすらこんないとしい
檸檬飴キスに備えてなめてみる、ファーストキスの予定は未定
蝋燭の炎をそっと消すように、静かに消えたい君の前から

忘れてよ目線も声も何もかも、僕がひとりでおぼえてるから
をんなはねやみをかかへているものよ、いつかの人もそういつていた
ん、なんて?聞き返されて言いよどむ、あなたがすきと口が滑った


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