きっと幾多のかなしみたちを知らないままに撃ちころして、けれどあたしはあたしなりに精一杯恋をしてきた

エンドレス哀歌

ノスタルジーの瓶詰め

すくわれない金魚のおはなし

バトルシップ・グレイのふたり

午前２時の熱帯魚

月夜の白い小石

どうか僕以外に汚されないでいて

硝子のスニーカー

堕ちる青

鎖連物食

せかいいちうつくしい横顔を眺める権利

月夜に二人ぼっち

君とぜんぶ見たいの

しろくはぜるこい

あかくひかるゆめ

あおくゆるむそら

君が好きだ、ってことを僕の心臓はちゃあんと知っている

泣きっ面に蜂蜜

どこにもいくはずなんてないよ

きみがみていてくれたからだよ

だからほら、こっちむいてよ

お砂糖でいっぱいの海にどぼん

泣いてもいいかい？

翼のない羊

憂鬱ホリディ

御都合的運命

白く煌めくよう計算し尽くされた世界

僕と君を分けてるのはきっと原材料とかじゃなくってもっともっと単純できれいじゃないものだよ

初めて愛といふ餌を与えた人
どうしようもないのなんてとうに知っています

海中ブランコ

朝が死んでゆく

毒リンゴの退廃

きみのひとみにせかいでいちばんうつくしくうつるあのこ

交わらない空

かなしかなしと鳴くのです

道化師は笑わない

論理的桃源郷

悲しみの融解温度

友誼遊戯

夕景に遊ぶ