たのしいじかん


「なあ なまえ 、ちょっと良いか?」










たのしいじかん









「なに、高尾くん」

「真ちゃんが部活くる前に悪戯仕掛けようぜ!」


ニコニコしながら子供みたいな発想をしている高尾に悪戯の協力を申し込まれた。


ここはマネージャーとして断らないといけないのだろうけど、申し訳ない事に、私もそういう下らない事をしたり見たりするのが嫌いじゃないわけで。

今ではすっかり彼とは悪戯仲間になっている。


「良いね!やろやろ!で、今日は何するの?」

「そうだなあ…あ、あいつ体育館が入って来る前に入口辺りにバナナの皮でも置いておこーぜ!」

「随分と古典的だね」

流石にそんなベタな展開に引っかからないんじゃないか、と私が言うと
彼に、真ちゃんだから大丈夫!と言われた。


何だか緑間くんに少し同情した…ってのは高尾くんには黙っておこう。



「おい なまえ 、隠れろ!真ちゃん来た!」

「っていうか、バナナの皮は一体どこから持って来たのよ…」

「俺の昼!」

「高尾くんのお弁当の中身が知りたい。」

「誤解すんなっての!今日はこの悪戯の為だけに持ってきたもんだから。」


高尾くん、それは自信満々に言うことじゃないと思うけど。



そんなやり取りをしている間にも、緑間くんは体育館に向けて足を運んでいた訳で。私達があんなにでかい声で話していたにもかからわず緑間くんが私達の横で綺麗に滑った。


それを間近で見た私達はしばらく笑いが止まらなくて、後から来た先輩に怒られてしまった。





たのしいじかん 
(明日は何しよっか)
(高尾くんも懲りないねぇ)





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秀徳だと、やっぱ高尾が好きだなあ。

とくに緑間馬鹿にしてるとことか(笑)



緑間ファンごめんなさい。