球技大会




「球技大会って、イジメだよね」













球技大会





「なんで?」

球技大会がイジメだと言う私に何故か、と問う火神。

そう。今日は球技大会なのだ。

しかもドッジボール。
私の一番苦手な競技だ。


「だってさ。強い奴が弱い奴にボールぶつけるんだよ?列記としたイジメだよ」

「いや、そういうスポーツだから仕方ないんじゃねーか?」

「はぁ。強い奴は良いよねぇ」

溜め息を着いて火神の方をじとっと睨みつける。

「別に俺、それ程強くないし」

「嘘だーあ。」

「強弱関係なく、今回の球技大会は負けられませんよね」

「黒子っ!居たなら言えよ!」

突然入ってきた黒子に火神はこっちがびっくりするくらい驚いた。

「負けられないって…なんで?」

黒子はそんなに勝負に燃えるタイプだっただろうか。まあ、バスケではそうかも知れないが、普通の授業でもとは正直意外だ。


「あれ、知らないんですか?今回の球技大会、全校でやるので、負けたクラスはカントクからよろしくないものがプレゼントされるとか…」

「何だそれ!まじか!?初耳だぞ、俺!」

「私も!」

「…昨日のミーティングで言ってましたけど」

慌てふためく火神。
カントクからのプレゼント…。
失礼だが、絶対危険だ。


しかも先輩たちもか…。
絶対みんなやる気だ…。


「バスケとドッジ、関係ないよね。…因みに私もそれには入っているのかな?」

「それは…どうでしょう」

「私プレイヤーじゃないし、マネージャーだし。入って無いことを信じよう。うん。そうしよう」