デカパン
掃除は大切です
「博士、頼まれていた掃除終わりましたよ…って、またパンツに何か仕舞ったでしょ!?」
「ホエホエ」
「…ホエホエ、だけじゃなんにも伝わらないって前言いましたよね?」
何故私が大の大人のオッサンを怒らなくてはいけないのだろうか、しかもパンツ一丁。
それもこれも、自分の運を呪うしかない…気がしなくもない。
「分かっただス。
コレを仕舞うのは止めておくだス」
他のは入れる気かい!とイラッとしながら、そもそもの始まりを丁寧に思い出してみよう。
気が付いたら、デカパン研究所だかデカパンラボだかに居た。
…全然丁寧に説明できなかった。
まぁとにかく、気が付いたらラボにいて保護された。という話である。
もちろん一悶着あったし、今も意味のわからない事も山のようにあるが…それは隣に置いておこうと思う。
「…ちょっと出かけてくるだス」
「わかりました。
くれぐれも散財しないでくださいよ?
お金無いんですから…」
突然スマホを確認したかと思うと、出かける。と言い出した博士に…あぁ、またか。と白い目で見送る。
どうせ今回も量産されたりするオッサンに会いに行くのだろう。と決めつけて、頼まれてはない場所の掃除を始める。
…無駄に広いし、全体的に近未来で白いから汚れが目立つんだよね。と、ブツブツ言いながらモップをかけながら、今日も六つ子の誰かがウッカリ遊びに来たりしませんように!と願った。
あ、オデン好きとか出っ歯も却下です。
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