あおいそら

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ちょっと待て。

 パソコンを立ち上げ、ネットに接続して…久しぶりにとうらぶを始めようとクリックした。

「…ん?んんん??」

 カチッ。カチカチカチカチカチカチ。とクリックしてみても画面は変わらず、仕方なくリロードボタンをカチリ、と押した瞬間――視界は一変、真っ黒に塗りつぶされた。


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「――るじ――の、あ――どの。大丈夫ですか、あるじどの!」

 どこかで聞いたことのあるような声が聞こえたかと思うと、ポンポンと肩口を叩かれて居るのに気がつき…いつの間にか閉じていた目をパカリと開けた。

「あぁ、気がつかれましたか、あるじどの!」

 …狐だ。超可愛い。
 いやいや、そうじゃないだろ、自分。

「あぁ、ご無理はいけません。
 あるじどのはお倒れになっていたのですよ」

 頭に手を当てて何故か横になっていたので起き上がろうとすると、ぐっと肩口を押されて布団に戻された。
 狐が喋ったことと、知らない場所にいること、何故か倒れていたらしいこと…それに、主だなんて呼ばれたうえに、さっき私の肩を押して寝かしつけた、無言で私の枕元に正座で座っている人とか見覚えありまくり。
 もしかして?いやいや、まさかー。と額に手を当てて脳内で大論争していると、狐じゃ無い方が心配そうな表情というか、マスクっていうか面具?が邪魔で目しか見えないけど、そんな感じで私を覗き込んできた。

「…大丈夫?」

 しゃ、喋った!いや、人間?だから喋るのは当然なんだけど。

「えっと、聞きたいんですが…ここは?」

「美濃サーバーでございます」

 誰が旧地名を言えと言った!?ってか、え?サーバー??ドリンクの?なわけないよねー、あっはっは。
 予想外のメタっぽい発言に脳内大暴れしたのち、深呼吸をして自分を落ち着かせた。

「えっと、ごめん。意味が分からないんだけど?
 そもそも狐が喋っている件についても教えて欲しいし。
 本当に、ここはどこで貴方たち…どなた?」

「あるじどの、鳴狐のことが分かりませんか?」

 心配そうな目だった…鳴狐が、今度は悲しげな目で私を見下ろしてくる。
 そんな目で見ないで!私の推しにそんな目で見られたら…!!

「…主!」

「あるじさまっ!」

 スパン!と障子を開け放ち部屋に押し入ってきたのは――岩融と今剣で…いや、まてまて。ここが私のプレイしていた本丸とは限らない。
 鳴狐や岩融、今剣なんて大してレアではないし…普通だろう。

「気がついたか、主!」

「あるじさまが、おにわにたおれていて…しんぱいしたんですよ!」

 豪快に笑う岩融に、プンプン怒る今剣に少し癒やされていると…鳴狐が静かにしめた襖が再び勢い良く開いた。

「主!」

 あ、ここ絶対私の本丸だわ。
 もう一人?の岩融を見た私は、思わず遠い目をした。


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審神者?
 薙刀の強さに惹かれ、つい二振所持している。
 一振目はレベルmax、二振目はレベル上げ要員で育て中…らしい。
 鳴狐の極を小耳に挟んで、復帰しようと決意した。

鳴狐
 久し振りの主が倒れていて吃驚しすぎて声も出なかった。まぁ、普段から喋らないけど。
 主を見つけたのも、部屋まで連れて行ったのもこの人。
 ただし、看病したのはお供の狐。

岩融A
 お供の狐から主が倒れている件を聞き、今剣と共に飛んできた。
 現在レベルMAXの為、短刀ちゃん達の世話を勝手にしている。

今剣
 あるじさまがたおれていたってきいて、しんぱいしたんですよ!
 でも、あるじさまにあえてうれしいです。

岩融B
 遠征やレベル上げに勤しんでいる、弱い方の岩融。
 刀剣連中に、紛らわしい。と言われ、どうしようかと悩んでいるらしい。

ゴミ箱のネタ?をリサイクル。

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