あおいそら

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悪夢

最後の日.02

 楽しかった時間はあっという間に過ぎ去り、突然その瞬間は訪れた。
 …ヴォルデモートの来襲、である。

 それは、私達がポッター家を出た後のことで…気がついた時には全て終わっていた。
 慌てて戻った家には、冷たくなったリリーとジェームズが転がっていて、ハリーが泣き叫んでいた。
 呆然とハリーを抱きかかえたまま立ち尽くしていると、怒りの表情を浮かべたシリウスが"ワームテール"と呟いたかと思うと、オートバイに跨がり…私を置いて行ってしまった。

 ダンブルドア先生やリーマス達が来るまで、私はただハリーを抱いてあやすことしかできなかった。


 ――結局私は、守れなかったのだ。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -