あおいそら

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台所

 ベルと別れ、隊員も利用してOKなキッチンにやって来た。

「あら、あなたは…スクアーロの補佐をしてるクコちゃんね!」

 キッチンには先客…ルッスーリアがいて、焼きたてのクッキーをオーブンから出したところのようだった。

「…よくご存じですね、ルッスーリア隊長」

「あら、だってあなた有名だもの。
 入隊してすぐにスクアーロの補佐になって、ベルちゃんの相手もしてるんでしょ?
 …それに、前々からスクアーロやボスからあなたの話聞いてたのよ?
 私の作ったお菓子を沢山食べてくれてる、ってね」

 おほほ!と嬉しそうに小指を立てたまま器用に笑うルッスーリアに、そうだったんですね。と返した。…スクアーロもザンザスも、私のことなんて伝えたんだろうか。

「あの、台所使いたいんですけど…大丈夫ですか?」

「えぇ…もう終わったから好きにしていいわよ」

 何を作るつもりなの?とクッキーをお皿に盛り付けながらルッスーリアが私に聞いてきたので、正直にプリン。と答えると、出来たら私にも持ってきてね!と言いながら去って行った。…上手く蒸せればいいけど。

 ここにはいないルッスーリアからの謎の圧力を感じながら、冷蔵庫から卵を拝借した。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -