あおいそら

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遊園地

 いつの間にか寝てて、起きた頃にはマフィアランドに着いていて…ザンザスに抱えられていました。
 ちょっと、なんで誰も起こしてくれなかったの!?と思ったものの、今更どうにもならないので…とりあえず下ろしてもらおうとザンザスのシャツを引っ張る。…と、ザンザスの赤い瞳が私を見た。

「おろしてほしいんやけど…」

 そう告げると、すこし間を空けてからゆっくりと私を下ろしてくれた。ので、とりあえず、ありがとう。とお礼を言ってから…まぁお礼を言うのも可笑しい気もするけど、久々の地面を踏みしめて大きくのびをした。

「受付も終わったし、今日は遊園地で遊ぶわよー!」

「しししっ、早く行こうぜー」

 おー!とでも言うように腕を振り上げたルッスーリアを無視するように、ベルが寄って来て、私の腕をとって遊園地のゲートへ走り出す。
 転けないように私もベルに合わせて走る。…あれ、ベルの走る速さに全然余裕でついて行けるってことは、この私の運動神経が良いの?まぁ、じゃないと幹部なんて無理か。

 後ろを振り返ると、ゆっくりとザンザスやスクアーロ達が歩いて付いてきていて…ゲート前で止まった私達と合流した。
 ゲート前で入園許可カードの確認をされてから、ゲートをくぐる。

「それで、どこから行くんだァ?」

「そうねぇ…みんな何か乗りたいものとか、行きたい場所はあるかしら?」

 ルッスーリアが皆の顔を見ながら意見を求めてきた。
 …乗りたいもの?私が乗りたいものは…。

「俺、アレ乗りたい」

 一番に声を上げたのはベルで、笑顔で指さすその先は…。

「ベルはフリーフォールね。
 私は一番最後に観覧車に乗りたいわ。
 マーモンは何かあるかしら?」

「僕はオバケ屋敷かな。
 どういう脅かし方をするのか興味あるよ」

「俺は…あれだな」

 スクアーロが差したのは、カートレースが出来るアトラクション。…そんなことより、リーフォールだ。私はそれが苦手なのだ!まぁ、言い出したのがベルだから拒否とか出来なさそうなので、黙っておこう。

「スクアーロはカートレースね。
 …レヴィはどう?」

「…ボスに従うだけだ」

「そう。
 じゃあボス、なにかあるかしら?」

 想像通り?なレヴィの発言をスルーして、ルッスーリアはザンザスに尋ねる。
 ザンザスはいつの間に入手したのか、パンフレットを持っていて…一点を指さした。

「えっと…迷路?
 また意外なものを選んだわね…ボス。
 最後になったけど、クコは?」

 ザンザスのチョイスに驚きつつ、メリーゴーランドよね?というルッスーリアの発言を無視して…私が大好きで乗りたいものの名前を告げる。

「え、ジェットコースターに決まっとるやん?」

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -