あおいそら

ずっと

 しばらく堪能してると、ふと思い出した。
 おそ松兄さんが…

『えっ、まだアオイちゃんと手、繋いだことないのー?
 ぷぷぷー。
 俺なんてトト子ちゃんと恋人繋ぎしちゃったぜ!
 …夢だけど』

 と言っていたことを思い出す。
 ちょっと腹立たしいが、してみたい、そう思うと同時に体が動いた。

 気がつくと、アオイちゃんと恋人繋ぎしてた!
 突然何も言わずにこんな事しちゃって…嫌われないかな!?と不安になる。

「嫌、だったか…?」

 そう思わず聞けば、俯く彼女がギュッと握り返してくれた…!

 生きててよかったー!

 そう思いながら、濃紺の星空を仰ぎながら歩き出す。
 …いつまでも此処にいる訳にはいかない、いつヤツらが来るか分からないからな!
 それにしても、俺の後をトコトコ付いてくるアオイちゃんも可愛いー!

「そういえば、カラ松はこんな時間に外にいたの?」

 幸せを噛みしめていると、アオイちゃんはコチラをじっとり見つめて聞いてきた。
 まさか、雑誌読んでたら遅くなった…なんて恥ずかしくて言えない。
 適当にモゴモゴと答えると、少し間を置いて、そっかー。と微笑んで頷いて隣にやってきた。

 この時間が、ずっと続けば良いのに…。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -