▼ ずっと
しばらく堪能してると、ふと思い出した。
おそ松兄さんが…
『えっ、まだアオイちゃんと手、繋いだことないのー?
ぷぷぷー。
俺なんてトト子ちゃんと恋人繋ぎしちゃったぜ!
…夢だけど』
と言っていたことを思い出す。
ちょっと腹立たしいが、してみたい、そう思うと同時に体が動いた。
気がつくと、アオイちゃんと恋人繋ぎしてた!
突然何も言わずにこんな事しちゃって…嫌われないかな!?と不安になる。
「嫌、だったか…?」
そう思わず聞けば、俯く彼女がギュッと握り返してくれた…!
生きててよかったー!
そう思いながら、濃紺の星空を仰ぎながら歩き出す。
…いつまでも此処にいる訳にはいかない、いつヤツらが来るか分からないからな!
それにしても、俺の後をトコトコ付いてくるアオイちゃんも可愛いー!
「そういえば、カラ松はこんな時間に外にいたの?」
幸せを噛みしめていると、アオイちゃんはコチラをじっとり見つめて聞いてきた。
まさか、雑誌読んでたら遅くなった…なんて恥ずかしくて言えない。
適当にモゴモゴと答えると、少し間を置いて、そっかー。と微笑んで頷いて隣にやってきた。
この時間が、ずっと続けば良いのに…。
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