▼ ふしんしゃ
「ふぃー!念願のゲーム、ゲットだぜ!」
フフフン♪と若干スキップしながら帰りを急いでいたのだが…思わず真顔で立ち止まった。
カラ松が、橋の欄干でチラチラ見てる…!
えっ?なにあの格好、引くわー。
黒いライダー的な革のヤツにドクロのバックル。そして、キラキラなズボン…。
通りかかる人が白い目で見ている事に気がついてないんだろうな…。
可哀想に思って、声をかけてあげる事にする。
「何やってるの、カラ松君?」
「フッ、もちろん君を待っていたのさ」
キラキラと全力のイケメンフェイスで振り返るカラ松。
もう、苦笑いである。
「なに?ストーカー??駄目だよ、犯罪は
てか、カラ松君この後暇でしょ?
ちょっと付き合ってよ…って、なぜ照れる!」
ゲーム買ったから!と、頬を染めて俯くカラ松に買ったばかりのゲームを見せる。
危うくコッチも赤面するところだった。
なんだ…ゲームか。とあからさまにガッカリするカラ松。
私は変にカッコつけてるより、素直なカラ松のが可愛いし、好きだなー。
「とにかく、来るの?来ないの?」
と、もう一度カラ松を見るとなにやら蹲っている。
…腹痛か??
大丈夫?と声をかけると、カラ松は勢い良く立ち上がって、もちろん行きます!と叫んだ。
あ、来るんだ…
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