XANXUSの企み(1/2)

 


モスカの中から倒れでてきた人は



「9代目……!?」



現、ボンゴレファミリーのボスだ。

やっぱりね……

沢田綱吉は愕然としている。



「……え? なんで…… モスカ……から!?」



9代目の側で泣きそうな顔をして膝をついて震えている。そこにリボーンも タッ と駆け寄る。



「おい しっかり しろ!

 ちっ モスカの構造
 前に一度だけ 見たことがある ………

 9代目は……
 ゴーラ・モスカの動力源にされてた みてーだな」

「ど……
 どーして!?」



冷や汗たらして驚いている沢田綱吉にボスの怒声がとぶ。



「どーしてじゃ ねーだろ!

 てめーが 9代目を
 手にかけたんだぞ」



禍々しい程の殺気をこめて。沢田綱吉を追い詰めるボス。



「誰だ?
 じじぃを 容赦なく ぶん殴ったのは


 誰だぁ?
 モスカごと じじぃを真っ二つに 焼き切ってたのはよぉ」



動揺して怯えきっている沢田綱吉に9代目が微かな声で話し、沢田綱吉の額に人差し指を宛がう。

最期の力を振り絞り9代目が沢田綱吉に何を伝えようとしたかなんてあたし達には解らない。し、解らなくても構わない。



「よくも 9代目を!!!」

「!?」



あたし達はそんなこと関係無しに

あたし達の道を歩む。

ボスの企みでも

それがボスの望なら

ボスの決定は

あたし達の進む道!!



「9代目への この卑劣な仕打ちは 実子である XANXUSへの
 そして崇高なる ボンゴレの精神に対する 挑戦と受けとった!!」

「な!??」

「しらばっくれんな! 9代目の 胸の焼き傷が 動かぬ証拠だ!!
 ボス殺しの前には リング争奪戦など無意味!! オレはボスである我が父のため そしてボンゴレの未来のために

 貴様を殺し
 仇を討つ!!」





――例えば人生の大きなターニングポイント

  その一つがこの場面だったとして

  ボスを止めるだなんて天地がひっくり返っても無理だけど

  あのボスを止めていたら

  あたし達はあんな悲痛な結末を迎えなくて済んだのだろうか――





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