ネタ→お客様の中に絡繰り技師はいらっしゃいますか!?(人外トリ) 
絡繰り技師かエンジニアで悩んだ星川は、タイトルの長さに悩むべき


未来から落ちてきた気狂い人は、アンドロイドでした。


相手→不破雷蔵or善法寺伊作


突如空からは降ってきた青年は、自分は未来から来たという気狂い人
そんな青年は誰かを探すのが目的で、初日に自分を警戒し囲う人の中から目的の人を探し出しました

「マスター!」
「ますたぁ?」
「漸く見つけました!私に名前を登録ください!」
「え、え?」

がっしと手を掴んだ見た目生身の青年に、キョドる
訳も分からずてきとーな名前をつければ、登録完了、指令をお与え下さいと跪いた

「さあ!」
「ひっ、えぁ、あ、んと、君は、だれ?」
「ああ、はい!設定プロフィールは、命名***。主人はあなた様。製造年月日2813.9.1。仕様年齢21、新型F90WZO、万能型アンドロイドです。基本性能として対人対物戦闘、性欲処理、感情表現などがありますが、多くの場合感情表現はオフにして使用されます。マスターは個体1に対し一名。ご不要になりましたら名前の登録削除を行い御手で主電源をお切りいただくことになっております。そうすれば、プログラムに従い自爆いたします。その際主回路は復元不可能になりますので機密保持は完璧です。ご質問をどうぞ。」

ぺらぺらぺらと喋られる話は意味がわからず、つまりなんなの?と更に首を傾げれば
機会人形、人造人間の類ですとにこりと笑われた

「どうして、僕がますたぁとやらなの?」
「私はオーダーメイドのアンドロイドなのですが、製造過程で組み込まれたマスター情報に合う方がいらっしゃらなかったので、製作者がタイムマシンで私をマスターの元へ送ってくださったのです。ところで、今は2813.2.25で間違いないですか?」
「ごめん、もっとわかりやすく・・・」

はて?と首を傾げたアンドロイドは、シュバッと屋根の上にあがると、広がる風景に腕を組みおもむろに頷いた
そしてマスター!と降りると、今は元亀あたりでしょうかと瞬いた

「そ、うだけど、」
「時代ヲ室町時代ニ設定シマシタ。」

ピーっという機械音にびくりと体が強ばるが、アンドロイドはにこやかに笑う

「私は特別発注された、ただ一人に仕えるために作られた絡繰り人形です。ですが作成途中に注文主が不慮の事故により他界。その時点で私はほぼ完成されていたので、自爆以外に法によりスプラッタ・・・失礼。廃棄処分ができないようになっていました。そこで、注文主死亡により誰の命令も受け付けない絡繰り人形を過去、注文主が生きていた時に送り使ってもらうという対処方法が編み出されました。そして、私は転送装置にいれられ、主人が生きている時代に送られた、はずなんです。」
「・・・っ、う、うん、」
「ですが、貴方様は注文主ではない。困りました・・・注文主の容姿認証声帯認証をクリア、網膜認証までクリア・・・クリアとは一致ということです。クリアしてしまい登録まですんでしまいました。」
「みたい、だね、」
「ですので、私のマスターはマスターだけに。・・・仕方ありません。」

跪いて人工物には思えない温かな手が、緊張ですっかり冷え切った手をとります
そして、健康的な唇が苦笑を漏らした

「登録削除をして、主電源をお切りください。私を知らないマスターは私を既に持て余しているご様子。私はマスターの不利益にならぬ為に作られたアンドロイドですから、どうぞ、廃棄ください。」
「いってること、半分くらいしかわからない。」

わかりやすく変換しますと口を開くアンドロイドに首を横にふり、ちょっと考えさせてよと笑った

「簡単に、廃棄とかできないよ。だって、本当に生きてるみたいなんだ。」
「・・・マスター、」


そして始まるアンドロイドと忍者の共同生活