鉢屋三郎

「肉は腐りかけが美味しい。そうだろ?」
「へ・・・?いや、私野菜とキノコとお正月のみ魚を少々な食生活だから、よく知らないの。あ、お米も食べるけど、玄米率が高いかな。」
「そうだった。***は肉魚を食べないんだった。・・・うっかりしていた私はあとで厳重に罰しておくから愛想をつかさないでくれるとありがたい。」
「うん?うん、わかった。」

真っ白で上質な布に丁寧な刺繍を施しながら、***は血濡れ三郎が張り付いてきたらさり気に布を遠ざけ
後から抱えるように抱きしめられたまま体制が決まれば、またチクチクと針を進める

鮮やかな赤い糸は三郎を染める色に似ていて、それは真っ赤で可憐な花を形作っていく

「・・・私と同じだ。」
「え?あ、うん、そうだね。」
「ところで、話を戻していいか?」
「いいよ。」

ぽたり。布に赤い染み
あ。と声を出した***の首筋に噛みつきながら、抱きしめる力を強めた三郎は
ぐしゃりと針ごと布を握り締め、驚いて手を離した***の首に、正面からそっと手をあてがう
手に刺さった針は一振りで床に落ち、布は歪な手形をつけて床で僅かに広がった

「ッ、さぶ」
「***、私が話しているのだから余所見をするな。わかるだろう?」
「くるしっ、三郎!さぶ、」

息をしようとしてしくじり、かはっと咳き込み未満になったが、三郎は指の腹で圧すように首を絞め続ける

「さぶ、ろぉっ・・・」
「でな、腐りかけを食べてみたらもの凄く不味かったんだ。不思議だろう?狼や狸はいけるのに、人間は果てしなく不味いんだ。でも私が食べなくても野生動物たちが食べてくれたから問題はないんだけどな。」

苦しいともがく***の肩に食らいつき、着物越しに血の味を口内へ
するりと共襟から中へ滑らせた片手が肌を這えば、んっ、という鼻に抜ける声が
それだけで、三郎はたまらなく興奮し、話ながらも着物を脱がせていく
もちろん、首は変わらず程よく絞めたまま

「***は私のものだろう?なのに、ちょっかいを出すなんてイカレテル。私の、***なのに。雷蔵にだって、目を合わせないでくれとお願いしてるんだ。だって、私の顔は雷蔵のもので、***が私の総てを好いているならこの偽りの顔も好いている。だから、万が一、そう、私が***を嫌いになるくらいに微粒子にも満たない確率で雷蔵に惚れてしまったらたまったものではない。生憎簡単に引くほど私の愛は軽くはないので、その場合は雷蔵も肉になってもらわなきゃならない。ここまではわかるだろう?」

微かに体重をかけて抵抗をやめた***の気管を楽にしてやり、潤いを持ち始めた秘部へ指を二本押し入れた

「いたっ、」
「***、返事がない。わかったのか、わからないのか。」
「ひ!いっ、あ゙、わ、わかっ、た!」
「よかった。***が私を無視するなんて、あり得ないものな?なあ***。***は、どんな私でもそれが鉢屋三郎なら愛してくれるだろう?」
「ッ!?ひっ、やだ!な、なにそ」
「やだ?」

ぐちっ、と、くすんだ白い棒が中へ埋められていく
ゆっくりゆっくり、中をかき混ぜる白い棒は硬さと柔らかさを併せ持つ、三郎にとってはよく知るもの
行儀見習いの***には、全くと言っていいほど馴染みのないもの

「ひっ、ひあっ、あ!や、ぁんっ、」
「***・・・やはり、浮気をしていたんだな?だから、私への愛が減ってしまったんだ。」
「し、らなっ、浮気なんてぇあっ!!ヒッ、い゙、痛い!三郎痛いやめ」
「どうしたら、また私を***の総てで愛してくれるんだ?***と目を合わせた奴も言葉を交わした奴も一方通行でも想いを寄せていた奴も親しかった奴はもちろん全員もういないのに、おかしいだろう?完璧のはずなんだ。」
「ま、まって、待っ、いいいいたいっ、いたいっ、三郎!おちつっ、ッッ!?い゙・・・っ!」

奥を裂くように、押し広げ、激痛を与えながら
白い棒は***の子宮口を壊すように子宮内部まで侵入を果たした

「ひっ、・・・ぁ、ぅ、」

がくがくと震え、空気を求める喉は枯れたように乾いた音しか出さず
口ははくはくとただ動き、目からはぼろぼろと涙が溢れた

「これ、***の親友なんだ。・・・こんなに***をよがらせられるなんて、やはりこいつが浮気相手だったんだな。私の***。どうして、浮気なんて。」
「ひい゙ぁあァあ゙あ゙ア!!!や゙ゔぁっ、あ゙!」

真っ赤な血が、骨でできた白い棒を伝い落ちる
それに、三郎は優しく***の頭に口づけ一つ
***。と骨をそのままに抱きしめた

「私は***には特別優しいからな。これで、浮気は許そう。」
「ひっ、は、はぁ、はっ、」
「***、私を愛してるだろう?」
「あっ、あ、あ゙っ、いだいっ、三郎、」

一気に引き抜かれた骨は***の中を好きに傷つけ、***は言葉をなくして虚ろ
そんな姿が気にならないのか、向かい合わされ、血濡れの中に三郎のイチモツがゆっくりと埋まる

「***、私を、安心させてくれ。」
「ヒュッ、ひ、はっ、は、あ、う、あ・・・愛してるっ、さ、ぶろっ、」
「私も***を愛してる。死んでも、離さないからな。」

キュンと反応した中に、三郎は満面の笑みで***を押し倒した

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