皆で呑まれよう!



下ネタ注意!
酔っ払いがいるヨ☆←



「しっつれーしまーす!って、あれ、いさっくんいないし。」


一升瓶二本を片手に、***は目的の部屋の戸を開けるが

予定していた人数が足りない。確か、酒盛り予定は自分をいれて三人だったはずだと、***は首を傾げた


「留留、いさっくんは?」

「曲者が攫ってった。」

「うわぁお!明日から連日実習なのに・・・南無あっ、」


ガチャン!

両手をあわせようとして、酒瓶が床に落ち

一本の瓶底にヒビが入った


一連を見ていた食満がため息を一つ、やれやれと腰を上げる


「何やってんだよ。」

「酒瓶様ごめんなさ〜い!!」

「おい酔っ払いいい加減にしろ。」


食満はなよなよとしゃがみこみ、ヒビの入った酒瓶を赤子を抱くように抱き上げた***の肩を、軽く蹴った

とたっと尻餅をついた***は、蹴られたのを怒りもせずにバレたか。と笑う


「三本持ってくる予定が二本になってりゃ嫌でも気付くだろ。」

「我慢できませんでした頭!!」

「忍びなんだ、酒に溺れんなよ。」

「酒好きなんだよ〜・・・」


まぁいいじゃん飲もうよ!とはいはいをするように部屋の真ん中にきた***に代わり、食満は開きっぱなしだった戸を閉めた


「では、***一気しまーアイタッ!」


ヒビの入った一升瓶を掲げた***の頭に、無事だった酒瓶がゴンと当たる

痛い。泣く。とうずくまった***の目には、確かに涙が浮かんでいた


「酒は凶器にも成りうるかぁー!」

「お前ホントいい加減にしろ。」


普通に飲むぞ。と座った食満の代わりに、***は立ち上がり

キョトンとしている食満を放って押し入れを漁りだした***が、歓喜の声をあげた


「すっげー!!これ張型ってやつだよな!?手製!?誰モデル!!?」

「ハッ!!ばっ、ばか野郎勝手に見んじゃねぇよ!」


意識を取り戻した食満が、散乱している荷物の代わりに押し入れに入っている***の手から張型を奪い取った


「お前一升瓶何本飲んだ?」

「三本!」

「威張るなっ!!」


頭を抱えた食満に、***がなぁなぁと嬉しそうに話しかける

それな対し、極上の目つきの悪さで睨み返した食満は、次にきた言葉にまた呆けてしまった


「ソレ、自作?」

「・・・は?まぁ、一応。」

「すっげー!流石用具委員長!!」

「ま、まぁな。」

「お!春画発見!!一緒に読もう!」

「はぁ!?読まねぇよ!つか酒はどうすんだ!!」
「酒ー!!」


ハート乱舞で飛び込み酒瓶ごと食満を抱きしめたのと同時に、戸が開き

青筋たてた潮江が槍を構えて現れた


「うるっせぇんだよアホは!!!鍛練に集中できねぇだろ!!」


怒鳴りながら。


それにすぐ言い返そうとした食満を踏みつけ、***は笑顔で潮江を捕まえ押し倒し

栓をあけた酒瓶を、潮江の口に突っ込んだ


「!?がぼべぼぼっ!!」

「おっ、おいやめろ***!!文次郎が死ぬっ!」

「いーのみっぷりだなぁ!!」

「楽しそうだな!!まぜろ!」

「おー!こへもいるなら酒買いに行こう!」

「その必要は、ない。」

「おい、文次郎が白目剥いてるぞ。そんな気色悪いもの転がしておくな。」


酒やつまみを持ってゾロゾロと現れたいつものメンバーに、***は盛大に笑った



皆で呑まれよう!


「お前はこれ以上飲むんじゃねぇよ!!」

「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」





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