ちょっとヤらせてよ
「つまんなくないの?」

身支度で髪を編み込んでいる姿は可愛らしい女の子という感じで、でも悲しいくらいに愛想がない。笑顔なんて見たことないし話だって自分からしない
なのにどうして、バカみたいにモテるのだろうか。男にも、女にも

「ご飯も食べないしお菓子も食べない。お使いで寄り道しないしお金は部屋の隅に重ねてる。何が楽しくて、何が目的で若に従うの?」

ちらと自分をみた目は綺麗な緑で、感情というものが見えない。小さい頃はそれが怖かったが、今はそれが可哀想に感じる

「ベビー5。」
「なに?」
「潔癖そうなのって、誰だろう。」
「はぁ?何よいきなり・・・そうね、グラディウスじゃない?シュガー・・・は、ブドウの食べ方を見るとそうでもないけど。」
「ならそこ以外で行こう。とりあえず、トレーボルのとこ行く。」

いきなりなんなのと席を立つ姿は狩りをする獣って感じ
何しに行くのって聞いたら、子が成せるか知りたい。なんて言いながら振り返った

「・・・子、ども?」
「私の器が4つだから、同じくらいはほしい。」
「何言ってるのかさっぱりよ。」
「祈り人相手なら性別は関係ないが、どうだろうか。悪魔の実の能力者とはしたことないから試してくる。」
「ちょ、ちょっと!どこ行くのよ!」
「とりあえずトレーボルのところ。」

なんでよりにもよってトレーボル様なのよ。呟きを拾ったバッファローは、自分も悪魔の実の能力者だと青ざめて逃げちゃった。あのね、そういうなら私だって悪魔の実の能力者なんだから

とりあえず心配性だからとつけていった私は、本当にトレーボル様に話し掛けた度胸に笑いそうになってしまった

「んねー!んねー!ばかじゃねェのー!?おれが頷くわけないよねー!」
「気持ちよくさせられるよ?」
「何その自信〜!?」
「絶対孕ませてあげるから。」
「望んでねェよー!!ばーかばーか!頭おかしいんだよね〜!」

いいからしようと譲らない姿に拒絶しかしないトレーボルは、壁際に背をつけ尻を守る
その様子を見ていたドフラミンゴはきりがねェと呟いて二人をとりあえず糸で引き離した

「おいうるせェぞ。」
「若でもいい。」
「妥協ー!?ねーねードフィ相手に妥協したよねーいま!」
「バカを言え、お前のをつっこまれたら裂ける。」
「なら誰ならいい。」
「いい加減にしろォ〜!!」
「ディアマンテに聞いてくる。」

楽しそうにしているって気づいてるの、私以外にいるのかしら。若様は気づいてるかもしれないけど、トレーボル様は絶対気づいてない
盗み見ていた私は後ろから声をかけられ慌てて振り返る。びっくりするから気配消して近づかないで

「何をしている。ベビー5。」
「#name1#がまたわけわからないこといいだして、若様とトレーボル様が相手をしてるの。」
「何!?おい#name1#!若様に迷惑をかけるなとあれほど言っただろ!」
「グラディウスはうるさい。」
「ぐずぐずんなるまで犯してやりゃあ大人しくなんだろ。」
「若の許可が出た。」

意味がわからないみたいなグラディウスに事の顛末を耳打ちすれば、青ざめて後退る
でも、若が命令だと笑ったから、もう逃げらんないわね。御愁傷様
じゃあ早速とグラディウスの手を引いた姿はすごく嬉しそうで、だから、一度くらいはいいんじゃないかなって手を振って見送る
部屋の中では若があいつは変わらねェなと低く笑いながらお酒をあおった。楽しそう。今日も、ファミリーは平和ね