!現代パロディ short×short


「たまには一緒に入らないか?」


お風呂わいたよ、と知らせる彼女にそう声をかければ、彼女の顔は真っ赤に染まった。恥ずかしがり屋の彼女には、少しばかり刺激が強かっただろうか。俺だって恥ずかしいけれど、たまには彼女と甘いひと時を過ごしたいと思う時もあるのだ。今日は特にその思いが強いらしい。


「嫌、かな?」


彼女の顔色を伺うように控えめに尋ねた。今までの付き合いから、こんな尋ね方をすれば、優しい彼女はきっと断ることはしないだろう。ずるい奴だと思うけれど、そんな手を使いたくなるほど今日は彼女の温もりに飢えていた。
そして彼女は俺の想像通り、ゆっくりと頷いた。


「よかった。着替え、準備しておいで。俺、先に入ってるから」


本当は脱衣所で一緒に服を脱いで…あんなことやこんなことをして色々と楽しみたかったが、そんなことをしたらお風呂に入る前に彼女が逆上せてしまいそうだ。ここは我慢。今日の一番の目標は彼女と一緒にお風呂に入ることだから。


「ちゃんとくるんだぞ?いいか?ひめ」


約束を破るなんてことはまずあり得ないとは思うけれど。念を押すように、
彼女の頭をそっと撫でてから、風呂場へと足を進めた。
果たして彼女は早く来てくれるのだろうか。そうしてくれないと俺が先に逆上せてしまいそうだ。







ほかる

(なんで今日に限って豆乳入浴剤なんだ…これじゃあひめの身体が見えないじゃないか…!)
(へ、兵助さん…?)




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仲良くしてくださる彩音さんに
ちょっとしたお礼をば


20140509



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