- ナノ -
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とにかく遠くまで飛びたいと願っていた。休まず飛び続けて、この世界のことを少しでも多く知りたいと。
しかし、竜といえども無理を重ねることはできなかった。そのうち、飛ぶことはおろか、動くことさえままならなくなってしまったのだ。
そうして竜にもわかった。自分の体を蔑ろにして進もうとしても、行き詰まってしまうことが。小さな前進でも、それを続けていくことで、大きな前進になるのだと。
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