- ナノ -
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ある冬の日。ねえ、と彼女ははしゃいだ様子で、後ろから歩いてついてきている竜に声をかけた。竜が追いつくと、彼女は目の前の草花を指さした。見て、お砂糖をまぶしたお菓子みたいじゃない? 確かに、草花に乗っている少しじゃりじゃりとした透明な霜は、まるでざらめのようだ。食べてみるか? と竜は冗談めかして言う。彼女は笑いながら首を振った。でも、おいしそうに見えるね。竜も思わず、にっこりと頷いた。
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