そんなときだからこそ
何かを怖がっているとき。不安で仕方ないとき。
私は鏡を見るか、そのときの自分の姿を想像する。大抵、顔は情けなくゆがんで、自信なさそうに背をまるくした自分の姿が現れる。
怖がっているから、不安だから、顔をこわばらせ、うなだれる。
でも、こう考えてみることにした。
怖がっているからこそ、不安だからこそ、笑顔を作り背中をピンとのばしてみようと。
最初は自分をごまかすだけの方法になるかもしれない。けれどもそうしてみることで自分の中の何かが切り替わる。まっすぐに前を向けるようになる。そのうち、自分ってまだまだ不安定なところもあるけど、何かをすることができる、きっとうまくいくと思えるようになっていく。
私にとってそれは、虚勢をはるということではない。
自分を奮い立たせ、困難に立ち向かっていく立派な方法だ。
怖いからこそ、笑おう。不安だからこそ、まっすぐ地面を踏みしめよう。笑う門には福来たる、ということわざもある。その通りだと思う。笑顔は自分も、まわりの人たちをも幸せな気持ちにすることができるのだ。すぐには無理でもその笑顔はきっと誰かのためになる。
目の前のものから、逃げない。
その時その時の自分を、堂々と生きよう。