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　息が詰まりそうなほどの暑さが、いつのまにか空気から抜けていた。太陽はあいかわらず照りつけているものの、以前と比べて過ごしやすく、飛びやすい。竜はさらりと心地よい風を捕らえて羽ばたいた。季節が巡る。蝉が声を限りに鳴いていた。まるでゆく夏を惜しむように。

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