- ナノ -
237
竜は水色の鱗の飛竜と共に海を見ていた。飛竜は言う。いつかこの海を渡りたい。この先の海域には島もめったになく、休まず飛び続けなければならないらしい。旅立った友は皆戻ってこなかった。それでも。この海の向こうに何があるか知りたいのだな、と竜は言った。ああ、と飛竜は強く頷いた。
[
←
〇
→
]