- ナノ -
名もなきしずく
心の奥の
静かで清らかな水鏡に
あたたかで
とてもやさしいしずくが落ち
まるい輪を広げて
すみずみまで満ちてゆくように
満たされてゆくこの気持ちを
私はなんと名付けよう?
私は答えを持たない しかし
この気持ちをよく知っているのだ……
ひとの想いと
ひとの心が
あのひとしずくの源なのだということも……
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