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　心たのしい飛行だった。竜は空から見た美しい景色を思い出しながら、満足げに羽ばたく。着地にちょうどいい、開けた大地が見えてきた。今日はあそこに降りよう。徐々に翼の動きを小さくして、脚が大地に触れたと思った、そのときだった。突然、視界が回転した。地面が凍っていたのだ。幸い怪我はなかったが、思い切り滑って尻餅をついた竜は、どことなく照れくさくなってふふふと笑ってしまった。

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