- ナノ -


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 りんごがたべたいな、まっかなりんご、まあるいりんご。少女は頬を林檎のように染め、にっこりして竜に言う。竜は一鳴きすると、すっ、と飛び立った。やがて戻ってきた竜の前足には、林檎がひとつ。しかし少女の姿が見当たらない。竜は彼女を探して飛びまわった。夜になっても。朝が来ても。だが彼女はついに見つからなかった。


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