- ナノ -


152
   
 おおい、いつまで竜に乗っているんだい、とその人は飛行艇から竜上の人間へ叫んだ。あいにく、俺は竜乗りの方が好きなタイプでね、と竜上の彼は笑う。まったく、竜乗りは飛行艇よりうんと危険が大きいというのに、と飛行艇の彼は呆れ顔。でもなんかちょっとあんたがうらやましいぜ、そう言ってにやりと笑った。


[ ]