- ナノ -


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 彼の歌は、決してうまいとは言えない。しかしなぜか、陽気で底抜けに明るいその歌を聴くと元気が出てくるのだ。今日も彼は機嫌よく歌っている。ふと気がつくと、竜も彼のその歌を口ずさんでいた。彼は竜の方をにやりと見て、ますます高らかに歌いだす。竜は少し照れながらも、そのまま彼と共に歌い続けた。


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