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- ナノ -


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 もっと素敵な場所に行きたくて旅してたけど、と彼女は言った、もといた場所のよささえわかってないのに、どこ行っても同じだった。だからいちど、故郷に帰ってみる。空路で戻るか、と竜は翼をひろげかけた。彼女は首を横に振った。自分の足で戻りたいの。なんとなくね。彼女の表情に迷いはなかった。


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