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- ナノ -


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 吹雪の中、竜は見た。雪に覆われた白銀の竜を。竜が近づくと、白銀の竜は言った。私の命も、もうすぐ終わる。私の体は雪となり、氷となって、春の訪れとともに消えるだろう。
 竜は、白銀の竜が微笑したように思った。しかしその瞬間、雪を乗せた風がいっそう強まり、白い世界の中に、竜はその笑みを見失った。


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