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- ナノ -


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 翼をひろげる竜に、仲間の竜が言った。怖くないのか、風のようにいつもどこかへ旅をして。竜はひとつはばたいた。それから囁くように言った。怖い。だがそれ以上に、知りたい。この先に何があるのか。遠くを見据える竜の目に、静かなきらめきが宿っている。それは覚悟のまなざしであった。


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