- ナノ -


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 大海には、一面に透明な海月が漂っていた。空から見る分にはきれいだったりもするんだけどね、と竜の背の上から人間が言った。海に落ちたときのことを考えると、それだけでもう体がちくちくする気がするよ。
 竜も空を漂う海月のようなものかもしれない、と竜が笑う。君は刺さないから大丈夫さ。人間も笑って、竜の首を撫でた。


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