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　かけば出る、と彼女は今日も机に向かう。そんな、好きなキャラクターがくじ引きで当たるみたいに……と彼は呆れ顔だ。いや、本質は変わらないかもしれない。想いの強さが具現化に繋がるのだよ。彼女はペンを振って彼ににやりと笑った。
　いつか竜に会う、と彼女は小さい頃から言い続けている。物語の中の生き物なんかに会えるわけはない、と彼は言うのだが、聞き入れられたことはなかった。彼女の心は真っ直ぐだ。

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