料理をする
2022/04/03 21:54
具材を調達して、料理して、いただく。
それって実は、とてもうれしくてしあわせなことなのかもしれないなあと思ったりします。
外で食べる料理もおいしい。
冷凍食品やお惣菜、お弁当にいろいろなお店のテイクアウト。これもおいしい。
かくいう私もよく食べています。
けれども、自分で作って食べる料理というのは、それとはまた違ったおいしさがあります。
どんな食材や調味料を、どれだけ使って作ったのか。
どんなふうに下ごしらえをしたのか。
自分で調理したのですから、そういったこともよくわかります。
作っていく過程での音や香りも感じ取ることができます。
たとえば、火にかける前の野菜の素朴な香り。とんとんと包丁で刻む音。
たとえば、油でいためているときの香ばしい香り。じゅわじゅわとにぎやかな音。
そうやってひとつひとつを積み重ねて、料理ができあがっていきます。
たしかに、時間はかかります。
冷凍食品ならレンジにかければ数分であたたかい料理が食べられますし、
お惣菜ならもう調理してあるので、すぐに食べることができます。
外食する場合も、自分で料理するよりずいぶん早く食べ始めることができますよね。
けれど、もしかすると、その「時間がかかる」というのがまたおいしさに繋がっているのかもしれません。
皮をむいたり、刻んだり、下処理をしたり、火を通したり盛り付けたりしているあいだに、
私はなんとなく、その素材ひとつひとつや、料理自体に愛着のようなものがわいてきます。
それも料理をするときの、かけがえのない「調味料」になっているのかもなあと。
ふしぎとこころのなかまで満たされていく感じがします。
しっくりする、というような。
もしかすると、具材に触れたり、においをかいだり、料理するときの音を聞いたりしながら、
こころもその料理を「食べている」のかもしれません。
忙しかったりすると、自分で料理することがなかなか難しいことも多いものです。
けれど、そんな日々のなかでも料理することのよさを忘れずにいたいなあと思います。
次は、どんな料理を作ろうかな。
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