▽#02


あれから一週間…

私は自然と沢田くん達といるようになった
ご飯も登下校も、学校生活も…

「ねぇ、九条院さん…下の名前って?」

「あ…紅……」

「紅かぁ…可愛いね」

いつも笑顔の笹川さんは私に優しくしてくれて

黒川さんは結構サバサバしてるけど暖かくて…


「九条院さん!」
「九条院」

沢田君や獄寺君、山本君も優しく私に接してくれて…

こんなに幸せなこと…久しぶりだよ



「あれ、大丈夫…?泣いてるの?」

「ちょっと、九条院…?」

「大丈、夫…っ嬉しくて…」

ありがとう…












「じゃあ、また明日ねー」

「うん、さよなら」

「あんたたち、ちゃんと送っていきなさいよ!」

「わかってるよ」

「っせ、わかってるっつーの」


帰り道、笹川さんと黒川さんと別れ、沢田君と獄寺君と帰る


「でも九条院って結構いいやつなんだな」

「…え?」

「いや、何て言うか…もっとこう…暗いっていうか……」

「そうだね、俺もそうおもってた」

「……」


やっぱりそう感じちゃうよね……まぁ自分からそうしてるんだけど


「そう言えば笑ったとこ見たことねぇな」

「確かに」

「…あんまり、笑いたくないの」

「無理しなくていいよ!ごめんね?」


他愛もない話だけでいいの

私のことを知れば






みんな…っ……













「見つけましたよ、」







人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -