#04


「私は…イタリアの裏社会の最高組織、通称"メサイア"の贄として生を受けました。生まれつき膨大な力を持った私はメサイアを支える源"A(エース)"とメサイアを滅ぼす切り札"J(ジョーカー)"の二つの顔を持ち生きてきました。私は主に地下で生活してきました。月に一度だけ両親に会える機会があって…、私はそれが普通だと思ってた…。だけど、違くて……私が五歳の誕生日の日に…っ私の…目の前で……お母様が殺さ、れて…銃声を聞き付けてきたお父様も…刺し殺されて…っ…残った私も…撃たれました…。でも数日後に、生き返ったんです…。私は死ねない身体になっていました…」


そう、あの日から私は死ねなくなった…

"死"と言う恐怖が私から"死"を奪う。


「私は死を恐れてる。だから私は死を迎えられない…何度だってそうです。車に引かれたって…滅多刺しにされたって、次の日には目を醒ますんです…。こんな身体が、忌々しい…!」


ぎゅっと唇を噛む。
何度も痛め付けられたって、何度殺されたって…何もなかったかのように私は目を醒ますんだ……











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