▼見つめて、君を
君の瞳は何を見ている…?
僕の瞳は君を見ている。
知らぬ間に見ていた君が、キラキラと僕には眩しく見える…
笑った顔、泣いた顔、怒った顔、困った顔…
すべてが愛しくて、でもそれが辛くて…
君の瞳は僕をどんな風に映すのかな…
「雲雀さん…?」
「っ…」
「大丈夫ですか?何か考え事でもしてましたか?」
考え事をしているうちにボーッとしていたらしい…
心配そうに顔を覗き込む桜の姿が目の前にあった。
「、うん…大丈夫だよ」
「…何かありましたか?」
ふわりと微笑みながら僕の手から鉛筆を取り、机に置く。
あぁ…何でもお見通しのようだ。
「少し疲れたみたいだよ」
「じゃあ一緒におやつにしましょう!」
るんるんと給湯室に向かう後ろ姿を見るだけで、疲れなんで吹っ飛んでしまう僕は相当末期なのだろう。
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