夏病


淡い恋心を弄ぶ君がいた夏

手から下がっているのは数分前に死んだ金魚
赤、黒、緑と鮮やかにその息を止めってった

何より大事なものに気付けないよ
サヨナラは言わないよ

必ず見つけよう君の弱い部分も
そしたら明日には君を殺しにいこう
そんなことだって日常になって

頭に流れているのは君が奏でていたメロディー
タン、タ、タンと流れる平等に頂いた時間を さぁ

この世に足りないものに気付けないよ
サヨナラは言わせない

腐りそうになった林檎 溶けて水になった氷
着崩れた浴衣、下駄 君は手を繋いでくれるの?

必ず見つけよう君の弱い部分も
そしたら明日には君を殺しにいこう
急いで見つけよう君の弱い部分も
そしたら明日には君を迎えにいこう
そしてさぁ一緒に……………












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