眩しがりと月光
明滅する月の光とか
形のない星の影とか
そういうものが散らばって
片付かなくなった頃に
古い失くし物を見つけたりして
喜ぶ気分にもなれず
日に日に欠けていく君の匂いとか目の色だとかが懐かしくもなくなってきて
こうして記憶の落ちた僕は今日も
書斎の箪笥の中で蹲る
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