これにて花を愛した人完結です。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
男主は人外です。種族をあえて言うなら悪魔、みたいなものです。悪魔は願いを必ず叶えてくれる優しい種族ですので、男主も優しいです。ただし悪魔にはそれ相応の対価を支払わなければいけません。が、この物語のエステルは対価として引渡した「自分自身」を奪われずに元の世界に戻りハッピーエンドを迎えました。
花を愛した人のタイトルの意味は、花はエステルのことで、人は男主のことです。男主は人ではないですけどそこはただの皮肉ということで。
男主は人に憧れてはいませんでしたが、人がとても好きでした。
ここから物語の補足です。
最後らへんのお茶会に飛び込んできた騎士様はフレン君です。
最後の書庫の人物もフレン君です。ただし二人のフレン君は別のフレン君です。ややこしい。
男主はフレン君に激似です。顔の造りなどちょっとした差異はあると思いますが、記憶違いだと思えば許容できる範囲です。
最後フレン君を見てエステルが泣いたのは、やっと男主に会えたと思ったからです。ここでエステルの中の男主は完全に死にました。
本当の死というのは人に忘れ去られた時、と言いますが、忘れなくてもそれを違う人物で塗りつぶしてしまえばそれもまた本当の死です。
楽しかった記憶も、彼女のことを思った記憶も、すべて他人であるフレン君に取られました。
ちなみに男主の生死ですが、死んでます。
フレン君に殺されました。
エステルを悪魔から守ったフレン。といった感じです。
私の書く作品は大体「夢主視点の一人称」が多いのですが、今回はエステル視点の一人称で進ませていただきました。
これはちょっとした理由がありまして、理由を言いますと続きがあるからです。
続きというよりも、表から裏へ、といった風に、裏から見る視点を用意したくてこうなりました。
エステル視点が表で、男主視点が裏です。
この続きのせいで表あとがきではあまり多くのことを語れません。
とりあえず意味が分からないだろうなーってところだけ補足しました。
もし裏まで読んでくださる方がいましたら、ここで裏(続編)への注意事項を書いておきます。
・グロ注意
・暴力、性的(こちらはおそらくですけど)注意 です
表とまるっきり違いますので、表のほのぼの?とした雰囲気を期待している方の期待を完全に裏切ります。
めちゃくちゃ容赦無くR-18物です。セックォーな描写も出る予定。
全体的に血生臭いし胸糞悪いのでお気をつけください。
では、ここまで読んでくださり、本当に、本当にありがとうございました!