「嫌なら彼女作れば? 偽装でもなんでもして」
これは面倒くさくて適当に投げ捨てた言葉のはずだった。それがまさか自分の身に振り返ることになるなんて微塵も考えていない発言。
ボーダーの広告塔として名高い嵐山准のファン≠ニ銘打った女どもによる、日増しに度を越していくストーカー紛いの行為。問題にならないわけがなかった。
連日徹夜続きのメディア対策室、室長が頭を抱えているのを私は横目で見てつまんない議題だなぁと思って呟いただけ。
彼女作って、メディアに情報噛ませて、嵐山に「プライベートなことなので温かく見守ってください」とか言わせておけば多少牽制はできるだろう。しばらくの間は突撃してくる過激派がいるだろうから、それらを片っ端から捕まえて見せしめに警察へ突き出せばいいだけのこと。
「――いいですね。ではその役目、みょうじさんお願いします」
「は?!」
直近ではないにしろ自分より目上の立場の人へ向かって思わず悪態を吐きかけた。根付さん何日目の徹夜ですか?
「なまえは嵐山隊のメディアマネとして身近にいてくれますし、偽装≠キるには適任かもしれませんね」
「そうですね。俺もなまえなら悪い気はしません」
東さん「名案だ」なんて同意しないでよ。私がこのヘラヘラ笑っている男をどう思っているか知っているくせに。上官の二人は悪い顔でこちらを見た。
「「なによりきみは嵐山を嫌っている=v」
嵐山さんと嵐山さんを嫌いとしている夢主のお話。
夢主はメディア露出面におけるマネージャーとして嵐山隊のサポートをしています。(とてもご都合主義)
嵐山のことは嫌いでも嵐山隊の事は大切。
自室には嵐山隊グッズが所狭しと置いてあり、枕元には…。
嵐山の事を「あんた」とか呼び雑に扱います。
大好きな友人のお誕生日に書いた嵐山夢です。
コピー本にしたので、本文の表示が本仕様です。
なんでも許せる方のみどうぞ〜。
WT 壊した障壁は愛でできていた [ プロローグ ]