>>families 1/3




「真選組内で今何かが起きているそういうことですか」


私達は今街をブラついてる。


「もしかして土方さんもそのせいで真選組をクビになったんじゃ…妖刀にとり憑かれてあんな状態で何も出来なくて」


新八君、バッチリ正解してるよ。


「さあな、まァ何が起きてようが起きてなかろうが俺たちには関係ねーだろこれ以上深入りはよそうや」
「でもあの土方さんがよりによって僕等に頼みごとするなんて…」


あぁ…アレね……私もびっくりだったよ。今まであんな土方さん見たことなかったから。


「あのプライドの高い土方さんが恥も外聞も捨てて人にものを頼むなんてよっぽどのことが…」


そうなんだよ。よっぽどのことが起きてるんだよ。


「あのォ坂田氏悪いんだが」


後ろから土方さんの声が聞こえた。
なんだヘタレなんの用だヘタレ。


「実は今日レアモノの美少女フィギュアの販売会なんだけど一人一個までしか売ってくれないんだ。しかし拙者としては保存用と観賞用そして実用用に三個揃えておきたいところでね」


新八君もこんなかんじで保存用と観賞用と実用用に買ってるのかな?


「そこで諸君等に命令を下す拙者と一緒に…」
「テメーは少しは恥や外聞を覚えろォォォ!!」
「実用ってなんに使うつもりだァァ!!」
「ハッ…!!ホントだよォォ!!新八君も実用って何に使ってんだァァ!!」
「心配してたのがアホらしくなんだろーが!!ってゆーかなんで僕まで殴られそうになんないといけないんですか!!」


まァ…色々と事情があって色々と…


「なんだ事情ってェ!!」
「副長ォ!!」


キキィと音がしてパトカーが私達の前に止まった。
パトカーって…真選組?何故?
中からドタドタと隊士達が出てくる。


「ようやく見つけた!」
「どうしたの…」
「大変なんです!!副長ォ…!!紅葉さんもいましたか!!」
「いましたよォォ!!」
「すぐに…すぐに隊に戻ってください」


いきなり来たと思ったら慌てて…ホントにどうしたんだ……。


「!!何かあったんですか!?」
「山崎さんが…山崎さんが…!!」


ジミー!?ジミーがどうした言ってみろ!!


「何者かに…殺害されました」


え…ウソだろ……


「やっ山崎さんが!!」
「冗談やめてよ!!ウソだ、ウソだってェェ!!」


ジミー死んでないよね…!?ウソだよね…?


「屯所の外れで血まみれで倒れている所を発見されたんですがもうその時には…下手人はまだ見つかっておりません」
「とにかく!一度屯所へ戻ってください」


そう言って隊士は土方さんの手首をつかんだ。


「え…でも拙者クビになった身だし」
「今そんなこといってる場合じゃないでしょ!!」


銀さんがその様子を死んだ目でジーッと見てる。


「さっ早く副長も山崎の所へ」


隊士達が刀を取り出した。





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