学校に行くのは正直つまらない。
なにもないし、ただ勉強するだけのところだから。
私はそんなところなら行かなくてもいいと思っていた。


でも、お母さんが一生懸命働いて高校に生かせてくれてる訳だから私も一生懸命行かなければ、と思い始めた。


勉強はつまらない。
学校にいったって一人の私は教室移動のときも一人でもちろん静かに誰とも話さないで、人を避けるように歩いている。
普通なら私を変だと思うけど、私の学校にはもっと変な奴らがいるから全然平気だった。


「おっと…」


人にぶつかりそうになることも沢山ある。
私だって前ばかり見て歩いてる訳じゃないし。


どっちかといえば前より下を向いて歩いてることがほとんどだ。
だから人にぶつかりそうになるのはもちろん沢山ある。


「すみません。」
「ん?あ、C組の名前じゃねーかィ」


私とぶつかったのは学校でも有名なイケメンさんだった。
名前はたしか…沖田総悟。

Z組にいて、いつも黒髪の土方って人と喧嘩っぽいことしてる人、でしょ?
んで、人気者。
だって、こんなルックスなんだもん。
モテないほうがどうかしてる。


「はぁ…そうですが……何か?」
「人見知りって聞いたけど、結構可愛いじゃねーかィ」


私のことを知らないと思ってたのに、思いっきり覚えててしかもいきなり口説かれた…と私は認識した。


「あの…なんですか?」
「ノート落ちてまさァ」


さっきぶつかった衝撃でノートと何冊かの教科書が床に落ちていた。
私がそれを拾おうと手を伸ばしたら沖田くんの手が私の手と重なった。
まるで…ドラマみたいな。


指先から恋が始まる



お題:確かに恋だった


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