私は毎日、大好きなプリンを食べるためにコンビニに行っている
そこで毎日見かけるのが地味なんだけど優しそうなあの人。

名前はしらない
黒髪で歳は私と同じくらい
そして、地味。だけど優しそう。

いつものプリンを買って帰る
帰り際目に留まるのはあの人。

明日名前でも聞こうか…

制服が銀魂高校のだったから不良なのかな…
あそこは不良が多いって聞いたことがあるから
あんな顔で不良!?
それはないんじゃ…


『あーもうっ』


家に帰った私はベッドにダイブしてずっとあの人のことを考えていた
どうしても忘れられなくて。
毎日毎日なんであんな目立たないコンビニにいるんだろうか。

プリンを食べて
私は眠りについた




翌日―――…



私はまだコンビニに来た。
プリンを買うために。
今日はプリンが一つしか残ってなかった
いつもは沢山あるのに

私がプリンに手を伸ばしたら誰かの手とぶつかった


『あっ…すみません…』

「あぁ、こちらこそすみません…」


ぶつかった人はあの黒髪の地味な人だった。
プリンは一つしかない
どうしよう…


「あ、あのさ」

『?』

「俺、別にいらないからあげるよ。プリン」

『えぇ!?いいです、そんな!!毎日食べてるんで!』


やっぱり、
この人は不良じゃなさそうだ。


「じゃあさ、」

『はい?』

「半分ずつ食べようか」

『そっそうですね!』

「お金は俺が払うよ」

『えっ私が払いますから!!』

「じゃあ割り勘」

『はい…』


割り勘してプリンを二人で食べることにした


「君、いつもここ来てるよね?」

『あーまぁ…』

「名前は?」

『名前…名前です。貴方は?』

「退。山崎退だよ。歳も近いみたいだから敬語じゃなくていいよ」

『そっ…か。ありがとう、退君』

「こちらこそ」

退君の笑顔が可愛くて思わず見とれてしまった


甘いプリン



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