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昼休みまでずるずると寝まくった次郎をたくさんの好奇の目が見ていた。
「寝てるところ、地味に見ないよね」
「眠そうだけど起きてるもんね」
「やべえめっちゃかわいい」
その一言一言にひやひやしながら見守る山内。
今日はどうやら会計が仕事でいないらしい、と安堵した。
(こんな次郎みせたらあいつ襲いそう)
下半身野郎って言葉はあながち嘘でもないから。
「次郎!!まだ寝てるのか!!!」
「条山、静かにしろ。かわいそうだろ」
当たり前のように次郎を撫でながら諭すようにいう山内。
えええ過保護すぎだよ山内くん
とクラスメイトの心は一致。
山内と次郎の仲の良さはクラス的には微笑ましいものなので驚くことはなかったが。
「こんなの要にみせらんないよ、なぁ次郎」
「んー、ん……」
話しかければ少し反応してむにゃむにゃする次郎に山内はめろめろだったしでろでろだった。
実際普段の5倍は甘やかしていた。
だがしかし。
「おっはよぉ〜お仕事終わらせてきたよぉ〜」
まさかの登場。
山内はふかくふかくふかく、ふかーーーくため息をついた。
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